· 2020/04/16
たくさん たくさん 泣いた日に 夕方散歩へいきました 川辺の花の紫の 一つ一つが可愛くて そのひとひらの花びらが 日々の営みにみえました 昔々のとある日に ご先祖様もひょっとして 人の涙を流しては 人の弱さを感じたの その空のような繋がりに わたしは温もり感じます ああ、この日この時に見た花の 淡い紫の哀しさよ こんなわたしもいつの日か...
 · 2019/11/25
「laisse-moi.」って繰り返す 今日観た映画の主人公が君のようだねと 去年の秋と変わらぬ笑顔で語る君と二人 ネルケン

 · 2019/11/25
金木犀の朝 まどろむ窓辺には 君と僕の すれ違いの分量の水蒸気に 曇る 硝子 僕は 右手の薬指と親指 水に滑らせて 二重螺旋の模様を描いてみた 誰も見ていない朝だから 誰にも気づかれない朝だから ここにある景色は 多分 一筋の陽の光のような脆さ 一雫の水滴のような儚さ 僕は片目を閉じ 硝子の上の透明の渦の その隙間から 君を覗いてみる...
 · 2019/11/25
夏の庭の午後は PalestrinaのKyrie 広がる旋律 芝の上に戯れ  青く香る蒸気は 去年君が触れた土と 今年風が揺らした葉から 立ち昇る それは 翡翠色に光る  音の粒子   君は瞳を閉じて 少女のように柔らかな脚で 白い薔薇の隣に 立つ 静かに僕を見つめて 「雨が降るの」ときく 君は僕に鳴いて欲しいの 僕も瞳を閉じてみる 白磁の光が 薄い瞼に透けて...